国ごとに異なるプリザーブドフラワーの傾向

国ごとに異なるプリザーブドフラワーの傾向

プリザーブドフラワーというものをご存じでしょうか。
急速冷凍技術を駆使した花であり、半永久的にその美しさをなくさないと言われるものです。
1990年代後半にアメリカで開発をされた技術で、いまでは世界各国で目にすることができます。
プリザーブドフラワーは国ごとで異なる使われ方をしており、ここで簡単にその傾向を見ていくことにします。
まず日本であれば、おもに贈答用に購入をされるのが基本です。
そしてケースから出すのではなく、そのままテーブルや窓辺に置いて眺めるという観賞用となる傾向です。
韓国の場合はおもに葬祭時に活用をされており、葬儀の祭壇に飾るハスや菊をプリザーブドフラワーになされます。
イギリスだと建国記念日に手に入れるバラで使用をされていて、この時は街中にたくさんのスタンドが登場して買い求めることが可能です。
そのまま手に持ってパレードに参加をして、その後は廃棄をされるのが基本となっています。
実用性にも長けているのがポイントです。

日本におけるプリザーブドフラワーの歴史とは

プリザーブドフラワーは生花と異なり枯れる心配がなく、比較的湿度の高い日本の環境ではおよそ1~3年、条件が整えばさらに長い期間きれいな状態を維持することができる特徴を持っており、水やりや水換えを行う必要がないことから、プレゼントとしても非常に喜ばれます。
現在当たり前となっているプリザーブドフラワーの技術ですが、日本における歴史では1990年代の終わり頃に紹介されており、1998年には南米コロンビア産のフロールエバーが国内流通するようになり、2001年頃にはコンテストや百貨店で催し物が開催されるようになって知名度が高まっていきました。
実際に国内生産が始まったのは2000年を過ぎた頃になってからであり、1995年に植物の漂白技術を生み出した大地農園が2003年に国内で始めて自社開発されたプリザーブドフラワーの販売を開始しました。
現在はより高品質な花材が生み出されており、様々な用途で活用されます。

著者:島本敏彦

筆者プロフィール

宮崎県宮崎市生まれ。
ブリザーブドフラワーが好きでよく購入しています。
ここではブリザーブドフラワーに関する知識をまとめていきます。